2017年5月30日火曜日

目で見る、自然治癒力の観察

 オステオパシーには、「筋骨格系の異常を取り除くことで、自然治癒力を最大限に活かす」という考え方があります。

「自然治癒力」と書くと特殊な力のように思えますが、要はこれは「病気や怪我が自然に治るメカニズム」です。

 ですから誰にも備わっているものであり(ただし、それがよく働く場合と、そうでない場合はあります)、それがなければ死んでしまうのが、生き物なのです。


 さて、先日プールに行ったのですが、子供用プールで自分の子供にバタフライを教えていたところ、掻いた手を円柱形の柱にぶつけてしまいました(苦笑)。

 ぶつけたところは、炎症を起こしました。痛みも残りました。

 こういう時に、湿布をしたり、塗り薬を塗ったりする方は多いと思います。

 そして、その結果治った、と思う方も多いようです。

 しかし…、放っておいても治ります。

 そこで今回と次回で、そんな「自然治癒」を示してみようと思います。


怪我の写真1

怪我の写真2

 上の2枚の写真は、受傷翌日の写真です。ぶつけたところが赤くなっています。この時点では、痛みも残っていました。


 この下の写真は、受傷3日後の写真です。痛みはほぼ消え、受傷部分が赤よりも紫色になってきたようです。

怪我の写真3

 この間に、薬も湿布も一切使用していません

 当初の痛みは、なるべく痛む動きを避け、我慢しました

 しかし、着実に自然治癒へと向かっています。

 続きは来週にアップします!

2017年5月23日火曜日

村田諒太は強かった

 久々に、格闘技を話題にします。

 最近は、やるのも見るのもあまり関心がなくなっていたのですが、先週土曜日の村田諒太選手の世界タイトルマッチは見ました!

 何とかリアルタイムで見られたので、よかったです。


 村田選手は、ミドル級の選手です。

 ミドル級は重い階級ですので、体格の小さい日本人選手には縁が薄く、これまで世界チャンピオンになったプロボクサーは、約20年前の竹原慎二さんただ1人でした。

 ですから村田選手が勝てば、日本人としては2人目の快挙です。

 また彼は、ロンドン五輪でのアマチュアボクシング・金メダリストでもあります。

 日本人で、アマチュアとプロでチャンピオンになった人はこれまでにおらず、もし勝てば史上初だったそうです。

 プロに転向して、それまで12戦全勝(9KO)。

 インタビューなどの映像を見ていると、かなり落ち着いていて、礼儀正しく、頭の良い印象を受けました。

 プロ格闘技はどうしても「ショー」化しがちなのですが、「これは、本当に実力のある、まさに『アスリート』だ!」と僕は期待していました。

 もっとも、彼の試合を最初からちゃんと見たのは、今回が初めてだったのですが(笑)。


 初めて試合をちゃんと見た村田選手の印象は、「これはメッチャ強い!」でした。

 1ラウンド目、ほとんど手を出さなかったのですが、ディフェンスが上手なためパンチをもらわず、なぜか彼の方が前に出て、強い圧力をかけていました。

 そしてたまに出すパンチ(特に右ストレート)が、非常に強力です。これは相手も警戒するよなあ、と思いました。

 最初は様子を見ることに徹したのだと思いますが、その時点で、「これは強いなあ」と感動しました。

 で…、興味のある方は皆さんご存知だと思うのですが、試合は最終12ラウンドを終えました。

 そして、その間にダウンを1度奪い、また、何度か相手をふらつかせた村田選手の判定勝ちだろうと、多くの人たちと同じように、僕も思っていました。

 ところが結果は…、判定負けでした。

 ボクシングの世界ではたまに起きる、「疑惑の判定」が出てしまったのです…!


 相手選手の方が手数が多かったのは間違いなく、それが強く加味された、という見方もできますが…、それを考慮しても村田選手の方が優勢だったと、僕は思いました。

 ですから、試合結果としては負けがついたのですが、どっちが強かったかと問われれば、「村田の方が強かった!」と思います。

 今は何も考えられない状況かもしれませんが、また挑戦してほしいと思います。そして、今度は勝つかな、とも思います。

 人生には、不条理なことがけっこうよく起きます。

 しかし、自分にできることをし続けた人、チャレンジし続けた人、本当の力を持った人が、結局は栄光をつかむ確率が高い、というのもまた人生だと思います。

 もちろん、あれだけ落ち着いた人なので、それもまたわかっているとも思います。(村田選手は判定への不満を特に口にしていないようです)

 これからも頑張ってほしいと思います!

 本当に、数十年に一人という逸材だと思うので、また頑張って欲しいです!

2017年5月16日火曜日

カラスに仕返しされたのか?

 何日か前に、近所の電線にカラスが巣を作っていたので、電力会社に連絡して、除去してもらいました。

 放っておくと、停電してしまうことがあるそうなのです。

 そしてその模様を、うちの家族が見ていたらしいのですが…。


 今朝の話です。

 うちの地域は、燃やすゴミ(生ゴミ)の回収日でした。

 うちも出したいゴミが複数袋あり、車庫に置いていたものを、ゴミを持っていく直前に、忘れないよう玄関前に移しておきました。

 20分ぐらいして、さあ、出しにいこうと玄関の戸を開けると…

 袋が破れ、ゴミが飛び散っていました。

 一瞬、あ然としましたが…、ああ、カラスにやられたんだな、と思いました。

 玄関前の掃除という、余計な仕事が増えてしまいました。 


 しかし考えてみると、こんなことは初めてです。

 これまでも、玄関前に短時間ゴミを置いておいたことは、何度もあったのです。

 もしかして…、カラスが「巣を壊したのはあの家の奴らだ。狙ってやる」なんて考えたのでしょうか。彼らはけっこう頭が良いらしいので、ありえなくはないかもしれません(笑)。

2017年5月9日火曜日

心と体はつながっている

 過去に書いたことがあるかもしれませんが、先日患者さんと話題になったので、書いてみます。心と体がつながっている、ことについてです。

 心と体には、関連性があります。

 これは生理学的にも明らかにされていますし、皆さんも、経験的におわかりかと思います。

 例えば、

  • 緊張して心臓がドキドキする
  • 心理的ストレスで、胃が痛くなる
  • 激しい心理的ショックを受け、気を失ってしまう
  • 翌日に楽しいことがあると、ウキウキして夜眠れなくなる
  • 嫌なことがあると、筋肉が緊張し、呼吸が浅くなる
などです。

「心理状態の異常→脳→神経を通じて体の各所に指令」という順序で、心と体はつながっているのです。

 もちろん、体の異常のすべてが、心理面を唯一の原因としているわけではありません。

 しかし、それが少なからず影響を及ぼしていることは、間違いありません。

 一方、心と体がつながっているからこそ逆に、体の状態を良くすることで、心が軽くなることも考えられます。

 特に、痛みなどの不快感、心理的不安などで、余計に体の状態に異常をきたしている場合には、それはなおさらでしょう。

 オステオパシーの基本原理として、「身体は1つの単位である。ひとりの人間とは、身体、心、および精神の単位である。」という言葉が伝わっています。

 オステオパシーには、病気だけではなく、心を含めたより広い範囲で患者さん見る、という思想があります。いわゆる、「病気」ではなく「患者」を見ろ、というやつです。

 手技を施術するという範囲ですから、皆様それぞれの悩みの根本を解決することなどは当然できませんが、体も心も癒せたらいいなあ、などと思っている今日この頃です。(昔から思ってましたが)