僕はオステオパシーの専門学校に入ったので、十分な基礎医学と、オステオパシーの各種テクニックを教わることができました。
しかし…、講師の先生の中には、お客さんがいっぱいの人もいましたし、逆に、全然お客さんが来なくて、講師料が主な収入になっているような人もいました。
そして、「その差は何なのか」は、決して教わることができなかったように思えます。
今考えると、そのあたりが「技術の本質的な部分」だったのかもしれません。
一方、僕が専門学校を卒業して15年が経つのですが、学校やセミナーが非常に増えてきたようです。
そこでふと、疑問を覚えます。
なぜその人たちは、大切な技術を明かすのでしょうか。
そんなに貴重な技術ならば、教えていないで、自分でたくさんの人の施術をすればいいのではないでしょうか。
そんなに貴重な技術ならば、教えていないで、自分でたくさんの人の施術をすればいいのではないでしょうか。
今の僕自身は、自分でつかんだ技術を、人に教える気にはなりません。(一部ならば親切で話す気にはなりますが)
正直、ライバルに力を与えることになりますので、いくらもらえば割に合うのだろうかと思うのです。
しかし今、教える人はいっぱいいます。
そこで、その理由を考えてみると…
- もう十分稼いだから、次の世代の人に技術を伝えたい
- 単純な善意でオステオパシーや自分の技術を普及させて世の中の役に立ちたい
- 本業(施術)がうまくいかないので、教えることで稼ぎたい
- そうではない(3ではない)としても、教えることで収入を得たい
- 仲間が欲しい、慕われたい
- 正確ではない情報を与えて同業者を混乱させたい
といったことが考えられるのではないでしょうか。
1や2はいいですよね。こういう人に教わりたいものです。
4もまあ、いろいろな状況があると思うので、いいと思います。
しかし、3や5の理由で教えている人に教わっても、得られるものはあまりないでしょう。
6は…、いるでしょうか?(笑)陰謀論に近いかもしれませんけど…、いなくはないかもしれません。
本格的にオステオパシーを学ぶためには、時間と費用をかけて、どこかで教育を受けなければならないでしょう。
しかし、その段階が終わった後に、あっちのセミナー、こっちのセミナーに通い、迷い続けている人もいるようです。
もちろん、この仕事を続けていくには、迷い続けること、進歩し続けようとすることは大切です。
しかし、3か5か6のような人にお金を払って何かを教わろうとするのは、やめた方がよいと思うのです。
あと、お客さんが来ない場合は、設備、対応、システム、宣伝など、技術以外の面も影響があると思います。
もっというなら、時代や地域だって影響は当然あるでしょう。
もっというなら、時代や地域だって影響は当然あるでしょう。