今回は、『HEALTH RULES(ヘルス・ルールズ) 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』という本をご紹介してみます。
著者は津川友介さんという方で、医師で、出版時点ではUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の准教授。医療データ分析の専門家であるそうです。
→Amazon.co.jpの販売ページ『HEALTH RULES (ヘルス・ルールズ) 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』
健康に関する情報が、巷にはあふれかえっています。
しかしそれは、個人の感想レベルのものから、複数の信頼できる研究が報告されているものまで、幅広いものです。
また、「エビデンス(科学的根拠)がある・ない」などと言いますが、エビデンスにもレベルがあります。
その上でこの本は、各種の研究を吟味して、「本当に健康に良い(と思って間違いなさそうな)生活習慣」と「本当に健康に悪い(と思って間違いなさそうな)生活習慣」を紹介している本なのです。
睡眠、食事、運動、お酒とタバコ、ストレス、サプリメントなどの多くの観点から、健康に良い習慣と悪い習慣を紹介してくれています。
もちろん、その内容が「絶対」なわけではないでしょう。それは著者自身も理解しているところだと思います。そもそも人体というのは複雑な要因の影響を受け、因果関係や相関関係を厳密には計れない部分があります。また、個人差も大きいものです。
しかしそれでも、他の本と比べると正確性が高い情報が紹介されている本ではないかと思います。
意外なことが書かれていた部分もありましたし、疑問に思う点もあるのですが、おおむね常識的なことが書かれていました。よく寝て、よく運動して、食べ物もおおむね「これが体に良い」と言われているものを食べていればよいようです。
そういった結論からも、信頼性の高い本だと思いました。僕も参考にして、生活習慣の一部を変えました。
一読したうえで手元に置いておき、健康管理の基本的な指針の一つにしたいと思っている本です。