2018年5月30日水曜日

良いセミナー悪いセミナーの見分け方

 この業界に入ってしばらくして、「技術の本質的な部分はなかなか教われないものだ」と僕は思いました。

 僕はオステオパシーの専門学校に入ったので、十分な基礎医学と、オステオパシーの各種テクニックを教わることができました。

 しかし…、講師の先生の中には、お客さんがいっぱいの人もいましたし、逆に、全然お客さんが来なくて、講師料が主な収入になっているような人もいました。

 そして、「その差は何なのか」は、決して教わることができなかったように思えます。

 今考えると、そのあたりが「技術の本質的な部分」だったのかもしれません。


 一方、僕が専門学校を卒業して15年が経つのですが、学校やセミナーが非常に増えてきたようです。

 そこでふと、疑問を覚えます。

 なぜその人たちは、大切な技術を明かすのでしょうか。

 そんなに貴重な技術ならば、教えていないで、自分でたくさんの人の施術をすればいいのではないでしょうか。

 今の僕自身は、自分でつかんだ技術を、人に教える気にはなりません。(一部ならば親切で話す気にはなりますが)

 正直、ライバルに力を与えることになりますので、いくらもらえば割に合うのだろうかと思うのです。

 しかし今、教える人はいっぱいいます。

 そこで、その理由を考えてみると…
  1. もう十分稼いだから、次の世代の人に技術を伝えたい
  2. 単純な善意でオステオパシーや自分の技術を普及させて世の中の役に立ちたい
  3. 本業(施術)がうまくいかないので、教えることで稼ぎたい
  4. そうではない(3ではない)としても、教えることで収入を得たい
  5. 仲間が欲しい、慕われたい
  6. 正確ではない情報を与えて同業者を混乱させたい
といったことが考えられるのではないでしょうか。

 1や2はいいですよね。こういう人に教わりたいものです。

 4もまあ、いろいろな状況があると思うので、いいと思います。

 しかし、3や5の理由で教えている人に教わっても、得られるものはあまりないでしょう。

 6は…、いるでしょうか?(笑)陰謀論に近いかもしれませんけど…、いなくはないかもしれません。


 本格的にオステオパシーを学ぶためには、時間と費用をかけて、どこかで教育を受けなければならないでしょう。

 しかし、その段階が終わった後に、あっちのセミナー、こっちのセミナーに通い、迷い続けている人もいるようです。

 もちろん、この仕事を続けていくには、迷い続けること、進歩し続けようとすることは大切です。

 しかし、3か5か6のような人にお金を払って何かを教わろうとするのは、やめた方がよいと思うのです。

 あと、お客さんが来ない場合は、設備、対応、システム、宣伝など、技術以外の面も影響があると思います。

 もっというなら、時代や地域だって影響は当然あるでしょう。

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