昔から、健康管理の方法をいろいろと考え、実践し、その結果を見てまた考えて、を繰り返しています。白髪やシミが増えてきたとか諦めていることもあるのですが(笑)、結果的に大病せず仕事も休まず、おおむね健康的に過ごしています。
さて、今年になって、そんな健康管理の考え方に進化があったので、今回はそれをお伝えしてみます。そのポイントは、体に良いことと、心に良いことを、分けることです。
体に良いこととは、よく運動するとか、よく寝るとか、バランスよく栄養を摂るという、常識的なことです。昔から重要だと思っていますし、今もそう思っています。健康管理の基本ではないでしょうか。
加えて、今年になって意識するようになったのは、体に良いこととともに、心に良いこともした方がよい、ということです。心に良いこととはつまり、したいことをする、ということです。お酒でも、お菓子でも、夜更かしでも、趣味でも、ゴロゴロ寝て過ごすのでも、とにかくしたいことをするということです。そしてそんな心に良いことをすれば、神経系や心臓血管系や内分泌系などに良い影響があり、結果的に体にもプラスの作用があると思うのです
一方、心に良いことをしない、または心に良くないことをするというのは、心理的ストレスとなるでしょう。そしてそれが積み重なると、神経系や心臓血管系や内分泌系などの働きを悪くして、何らかの不調が体に出てくると思うのです。例えば、他のやりたいことを全部我慢して、仕事と体に良いことに24時間365日を費やしても、ストレスがたまってくるのではないでしょうか。また、運動が別に好きでない人が、余暇のすべてを運動に費やしても、結果的にあまり体に良くはないのではないでしょうか。適度に運動をして、あとは好きなことをしていた方が、総合的には体に良いと思うのです
もちろん、いくら心に良いからといって、完全に好き放題をするということもおすすめできません。例えばお酒が好きな人が、それを飲むことは心に良いと思います。しかし飲みすぎれば、体を壊すでしょう。運動が嫌いでゴロゴロ寝て過ごすのが好きな人が、一日の大半をそうやって過ごし続ければ、やはり体に悪影響が出てくるでしょう。つまり、体に悪くない程度に心に良いこともするという、バランスが重要だと思うのです。
体に良いこともする、心に良いこともする(ただし体に悪くない範囲で)──そうやって分けて考えると、健康管理も一層うまくいくのではないかと、今年になって思っています。