2017年1月25日水曜日

開脚ブームについて

 何人かの患者さんとも話題になったのですが、いま、「開脚」が流行しているようです。

『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』という本がベストセラーになり、著者であるヨガインストラクターの方がテレビ出演もして、「開脚ブーム」が起きているそうなのです。


 股関節をやわらげるということなのですが…、しかし、そこだけに注目するのは、ちょっと不思議です。

 バレエをされている方の施術をすると、確かに股関節は、非常にやわらかいです。

 しかし、腰がかたいとか、首がかたいとか、他の部分に問題があり、不調を訴える場合は多いです。

 要は、体の一部が非常にやわらかくても、他の部分に問題があれば、やはり健康は損なわれてしまうということです。

 ですから、股関節だけに注目する理由は、特にないと思うのです。


 もっとも、これは一時的なブームで終わるでしょう。

 僕がこの仕事を始めてからも、「乗馬マシーン」「大腰筋を鍛える」「ビリーズブートキャンプ」といった運動法のブームが、何度か起きていました。

 もちろん、それらにメリットはあるでしょう。

 ですが、それだけが特別視されるのは、やはりただのブームであり、マーケティングに成功した、というだけだと思います。

 股関節をやわらげるのは、もちろんよいことです。

 しかし皆さん、他のいろいろなところもやわらげましょう。

 ちなみに、『どんなに体がかたい人でも』というフレーズは、誇張だと僕は思います。

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