2016年11月24日木曜日

放っておいても治る場合が多々ある

 先日いらっしゃった方と話したことを、ちょっと書いてみます。

 その方は、「この症状が永遠に続くのではないか」と心配されていたのですが、いろいろな要素を考慮して、「そんな確率はごくごく低いと思う」と僕はお伝えしました。

 そしてその際にお話ししたのですが、

「そもそも体には一定の状態を保つ働きが備わっていて(この働きを「恒常性」と言います。ちょっと大げさな表現ですが「自然治癒力」とも言えるでしょう)、放っておいても治る場合も多々ある」

のです。

 そして、その上でその方の状況を考えた結果、「その症状が永遠に続く可能性はごくごく低い」と僕は思ったわけです。


 その方は、「自分はどんどん悪いことを想像してしまう」とおっしゃっていました。

 そういう方は、けっこういらっしゃると思います。

 しかし、折れた骨はつながりますし、傷ついた皮膚も修復されます。風邪をひいても、(風邪薬を飲まなくても)いずれそれは治ります。

 つまり、思うよりも体というのは強いものなのです。

 もちろん自然の摂理のようなものはあって、不眠不休で暴飲暴食を重ねていれば、そんな体の恒常性は働かなくなります。

 また、確かに、放っておいても治らないものだってあります(虫歯などはそうでしょう)。

 しかし一方で、適切な条件の下で過ごしていれば、放っておいても治る体の異常は、多々あるものなのです。

 ですから、適切な条件の下で過ごし(食事・運動・休息)、恒常性が最大限に発揮されるようにすることが、病気の治癒や健康維持には最重要だともいえます。

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