2020年4月1日水曜日

当施術室の新型コロナウイルス感染拡大防止策について

 今回は、当施術室の新型コロナウイルス感染拡大防止策について述べさせていただきます。


通常時からしていること
  • お客様が施術ベッドに寝る際は、頭(顔)部に使い捨てファイスペーパーを敷いています
  • 施術後は除菌クリーナーにて、頭(顔)部が接触するレザー部分を清掃しています
  • 仰向けでの上半身の施術をする際、施術者はマスクをして飛沫が飛ばないようにしています
  • 定期的な清掃により、室内全般の清潔に努めています
  • 施術者は、施術前・施術中・施術後と、こまめに手指消毒剤で手を消毒しています
  • 施術者は、食事・運動・睡眠などの健康管理に気を配り、できるだけ病気にならないように心がけています
  • 施術者は、手洗い・うがいを定期的におこない、(新型コロナを含む)病原微生物への感染防止に努めています


新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってしていること
  • 室内の換気をする頻度を増やしています
  • お客様用の手指消毒剤を玄関にご用意しています(2020.11.03追記)
  • 施術者が「感染しているけど無症状」である場合を考慮し、施術者はお客様がいらっしゃってからお帰りまで、常にマスクをするようにしています


当施術室では、以上のような感染拡大防止策をとっています

 ただし、新型ウイルスについては未知な部分もありますし、結果的に何がどの程度の効果があるのかは、正直わからない部分もあります。

 しかし、当施術室にいらっしゃったお客様が、ここで新型コロナウイルスに感染する確率は非常に低いと思っています。同様に、僕がお客様から感染する確率も非常に低いと思っています。そして仮に感染したとしても、感染したお客様や僕が重症化して亡くなる確率は、もっともっと低いと思っています。

 その理由は、単純に確率的なことです。

 厚生労働省ウェブサイトの3月30日時点での公開データによれば(→https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10595.html)、感染者は1886人、感染者のうち(無症状の210人を含む)軽症から中等症の人が726人、入院後退院した人が424人、死者が54人となっています。

 大雑把に、日本の人口が1億3000万人とすると、感染者はそのうちの約0.00015%(1886÷1億3000万×100)です。そして感染者のうち亡くなった方は約2.9%(54÷1886×100)です。

 ちなみに、感染しても無症状か普通の風邪のような症状であるため、検査を受けておらず、データにはカウントされていない人もたくさんいるでしょう。

 もしそういう人たちを含め、感染者が現在の10倍存在すると考えると、日本人口のうち感染者は約0.0015%、感染者のうち亡くなった方は0.29%となります。致死率が10分の1になります。

 そして、前回このブログで書きましたが(→『新型コロナウイルスについての見解』)、例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われていて、2000年以降の死者は214(2001年)~1818(2005年)人とのことです。

 加えて、インフルエンザの流行によって間接的に生じた死亡を含めると、死者は年間約1万人と推計されているそうです。

 また、同じく厚生労働省ウェブサイトで公開されていた平成30年の死因別死者数のデータを見ると(PDF→https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/h7.pdf)、死者が多い順に、悪性新生物が約37万人、心疾患が約21万人、老衰が約11万人、脳血管疾患が約10万8000人、肺炎が約9万5000人となっています。

 これだけの人たちが、1年間に亡くなっています。そして新型コロナウイルスの流行がなくても、肺炎で1年間に10万人近い人たちが亡くなっているのです。

 これらのデータを見ると、新型コロナウイルスが特別に危険だとは思えません。

 テレビなどを見ていると、悪いニュースにばかりスポットが当たるため、ものすごく危険なウイルスだという印象を持つ方もいると思うのですが、このような数字を見れば、ちょっと印象が変わるのではないでしょうか。

 そしてそもそも、病気や死の確率をゼロにして生きていくことは不可能です。ですから、それが高いか低いかを行動の基準にするしかないように思えるのです。

 細菌やウイルスなどの病原微生物は、いろいろなところに存在しています。

 では、なぜそれらが人間に感染し、体内で増殖し、人間が死んでしまわないかというと、人間には「免疫」があるからです。

 人間は、体内で異物と戦い、それを排除する仕組みを持っているのです。

 しかし、体が弱り、免疫力が弱ってしまうと、残念ながら病原微生物は体内で増殖してしまいます。

 ですから、感染を防止することももちろん重要ですが、食事・運動・睡眠などに気を配り、免疫力が強く病原微生物に負けない体を維持することが、より一層重要だといえるのではないでしょうか。


 さて、当施術室では冒頭で述べたような新型コロナウイルス感染拡大防止策をとっております。

 そして現時点では前述のとおり、お客様がここで感染する確率は非常に小さく、まして感染後に重症化する確率はもっとずっと小さいと思っています。(ただし、お客様と対面する以上、感染リスクをゼロにすることは不可能だとも思っています)

 もちろん、あくまでそれは僕の見解であり、違う考えを持つ方もいるでしょう。また、これから感染の状況が変わり、僕の見解も変わるかもしれません。

 しかし、それらすべてを承知のうえでオステオパシーの施術をご希望の方は、ぜひ当施術室をご利用ください。

 もちろん、心配な方は、この騒ぎが収まって安心できるようになってから、いつでもご利用ください。