2017年11月28日火曜日

魔法のようなテクニック

 僕はオステオパシーの専門学校で、(今数えた限り)7種類のテクニックを学びました。

 その中には、「そのテクニックでないと触らない部位」というのがあります。たとえば、頭やお腹などは、そのテクニックだけで触る部位です。

 しかし、多くは同じ部位をやわらげる「別法」であり、例えば、背骨のこの部分をやわらげる方法1、方法2…、という、つまり、ある部位に対してどう施術するかのパターンを、7種類学んだわけです。

 そして、これは学校のカリキュラム上7種類に分類してあるだけで、分類のしかたを変えれば、もっと学んだことになるとも思います。

 また、所属していた会が主催する「新しいテクニック」のセミナーが開かれていて、顔を出したこともあります。

 さらに、同業の友人が学んだテクニックを教わったこともありますし、本などで学んだり、自分でテクニックを改良したり、編み出したりすることもあります。

 要は、いろいろなテクニックがあり、それを身につけてきたわけです。


 その結果、今はこう思っています。

・1つのテクニックでも、施術の精度によって効果の現れ方がずいぶん違う(触り方、角度、速度などが違うと結果も違う)

・施術者の得意不得意、受ける方の好み・相性によって、どのテクニックが最も効果的かは違う

・ゆえに、各テクニックに優劣はつけられない。その状況ごとに最適なテクニックを使うのが望ましい


 まあ、考えてみればもっともな話です。

 また、そもそもオステオパシーにはそんな考え方があり、各テクニックは数ある手段の中の1つでしかない、と捉えるのです。

 そして僕の考えも、今そこに落ち着いているわけです。


 一方、たまに「こんなすごいテクニックがあります。教えます」という案内がくることがあります。(すごく高額だったりもします)

 こういうものに希望を見出し、「魔法のようなテクニック」を求める施術者もいるのだとは思いますが…、「魔法のようなテクニック」などはないと、僕は思っています。

 もし、あるテクニックに際立った有効性があるのならば、その「証拠」も提示していただければと思うのですが、そういったものは見たことがありません。

 まあ、証拠を示すのも難しい分野だとは思いますが…。


 とにかく、「魔法のようなテクニック」を追い求めるのではなく、自分にできることとできないことをしっかり分別し、今使っているテクニックの精度を上げたり、使い方を工夫したり、改良したりした方が、現実的に皆様のお役に立てると、僕は考えています。

 そもそも、今までに学んだオステオパシーのテクニックでさえ、すべてを使い、熟練しているわけでもありませんので…。